必ずしも、沖に出れば網がもてる訳ではない。
海の中は流れて無い様で時間により、
いろんな方向に流れたり、早かったり、遅かったりしている。
そんな訳で場所にもよるが、
月の3分の一は潮が早く、
朝からは網は持てず、
潮が止むまで「潮待ち」となる。
そうなると、港に戻ってきて網の修復などの作業をするか、
納屋に戻って座談会になる。
そんな座談会の時の話である。
私が乗っていた大敷網は平均年齢65歳ぐらいと高齢な人が多いが、
みんな、そんな風には見えないぐらい若々しい!!
そのうちの一人が、入れ歯を外し始めた。
そして、昨日歯医者へ行ったが歯茎に当たる部分があたって痛いんだと、
外した入れ歯を見せながら怒っている。
若々しいのに入れ歯をしているんだなとびっくりしていた時である。
もう一人が、「馬鹿だな~そういう場合は歯茎にあたる部分を削ればいいんだ」と言い出し、
口に手を入れ入れ歯を外しだした。
笑わないように必死に耐え忍んでいると、
ダメ押しである、もう一人もそうだ「俺もここを自分で削ったぞ」と入れ歯を外し始めたではないか!!!
思わず吹きだしてしまって、みんなに睨まれてしっまた。
みんな生粋の漁師でたくましい体をしているが、
虫歯には勝てないんだと思った瞬間である。
さあ、夏が近づいてきましたね。
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